2020年の夏。
コロナで遠くへ出かけることができなかったあの頃、
あらためて地元の海に目をむけました。
私は江田島に住んでいます。
毎日のように海を見ているのにSUPを体験したことがありませんでした。
「いつでもできると」と思っていたのです。
でもあの夏、”今だからやってみよう”と思い、
はじめてボードの上に立ちました。
海の上から見る江田島は、
いつもの景色とはまったく違っていました。
水は驚くほど透明で、
光がきらきら揺れ、
波はとても穏やか。
静かな時間が、ゆっくりと流れていました。
すっと立ち上がった孫
孫は迷いもなく、すっと立ち上がりました。
ぐらぐらしながらも笑顔。
その姿がまぶしくて、思わず拍手。
落ちても笑い、また挑戦。
その繰り返しが、なんとも楽しそうでした。

何度も挑戦する姿
立ち上がろうとしては、また海へ。
それでもまたボードに戻る。
「ちゃーちゃん、こっち!」と追いかけられ、
落とされそうになって必死で逃げたことも、
今では大切な思い出です。
穏やかな江田島の海だからこそ、
こんな時間が過ごせたのかもしれません。

二人で並んで
勇気を出して、私も立ちました。
足は少し震えていましたが、
隣を見ると孫が並んで立っています。
同じ目線で見る江田島の海。
住んでいるだけでは気づかなかった景色が、
そこには広がっていました。

毎年、海へ
あの日から、もう5年。
江田島の海は、
わが家の思い出を静かに重ねてくれています。
遠くに行かなくても、
すぐそばにある幸せ。
そんなことを教えてくれた、
2020年の夏でした。


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